「もう限界です」——そのお言葉を、私たちは何百回も聞いてきました。70代・80代の親御様が、50代のお子様のひきこもりに疲れ果て、それでも「見捨てられない」と一人で抱え込んでいる現実。この記事は、精神保健福祉士(国家資格)の立場から、今すぐ使える現実的な解決手順をお伝えするために書きました。

人間の家庭には「ホメオスタシス(恒常性)」という働きがあります。問題があっても、今の状態を維持しようとする力が無意識に働くのです。その結果、「もう少し待てば変わるかもしれない」という思いが、5年・10年・20年と積み重なっていきます。見守りは愛情の表れですが、構造的には問題を長期化させてしまう選択でもあります。
親御様が75歳を超えると、認知症リスク・介護リスクが急激に上昇します。支援計画を立て、行政と交渉し、お子様の将来を整える「決断力と気力の寿命」は、残念ながら無限ではありません。動ける今こそが、唯一のチャンスです。
食費・光熱費・通信費・雑費の合計
毎月静かに消えていくお金
先延ばしが積み重なると…
この金額は、親御様の年金や貯蓄から毎月静かに消え続けています。先延ばしには、目に見えない莫大なコストが伴います。

「世帯分離」と聞くと、「家族を捨てること」「縁を切ること」と感じる方もいらっしゃいます。しかし、それは大きな誤解です。世帯分離とは、法律上の正当な手続きです。家族の絆を断ち切るのではなく、公的支援の扉を開くための、愛情ある選択なのです。
世帯を分けることで、親御様の年金・貯蓄はお子様の生活保護審査から切り離されます。親御様の老後の生活を守りながら、お子様への支援が可能になります。
世帯分離後、お子様は独立した個人として生活保護・障害福祉サービス・就労支援など、国の制度を正式に受けられるようになります。
家族システム論の観点から、物理的・経済的な距離を置くことが、むしろ親子の感情的な距離を縮めることが分かっています。毎日の摩擦がなくなることで、本来の愛情が戻ってきます。

「国のお世話になるのは恥ずかしい」という誤解を解く
生活保護は、人生の「終わり」でも「敗北」でもありません。厚生労働省の公式見解では、生活保護は国民の正当な権利です。長年税金や社会保険料を納めてきた方々が、いざという時に使えるセーフティネット——それが生活保護の本来の姿です。「再出発のための安全な滑走路」として、堂々と活用してください。
扶養照会(親族への連絡)はいかない場合がある
多くの方が「生活保護を申請すると、兄弟や親戚に連絡が行く」と恐れています。しかし、以下の条件に当てはまる場合、役所からの扶養照会は実務上、免除される特例措置が存在します。プライバシーと世間体は、しっかり守られます。
ひきこもり状態が10年以上継続している場合、扶養照会の対象外となる特例が認められます
長年にわたり家族関係が疎遠・破綻している場合、照会が見送られるケースがあります
扶養を求められる親族自身が高齢・病気・低収入の場合、照会が省略されます
過去にDV・虐待が存在した家族への照会は安全上の理由から免除されます
これらの条件は、厚生労働省が2021年に発出した通知でより明確化されました。専門家が同行することで、正確な申請と特例適用を確実に進めることができます。
⚠️ 悪質な「引き出し屋」の危険性
全国では、無資格の業者がひきこもり当事者を本人の意思を無視して強制的に部屋から連れ出す「引き出し屋」被害が後を絶ちません。数百万〜数千万円の高額契約、監禁・暴力、精神的トラウマ——裁判事例も多数存在します。「早く解決したい」という親御様の切実な思いにつけ込む、絶対に関わってはいけない業者です。

代表・江藤 輝(精神保健福祉士 / 元当事者 / 支援実績100名以上)が、本人・家族の意思を最大限尊重しながら、法律の範囲内で丁寧に伴走します。
事前対話・関係構築
ご家族との面談から始め、本人との信頼関係を時間をかけて築きます。
新居(アパート)確保
日当たりの良い安全な住まいを、本人の意思に沿って一緒に探します。
引越当日・役所同行
世帯分離・生活保護申請を100%サポート。書類から窓口対応まで全て伴走します。
3ヶ月間の生活支援・メンタルケア
新生活の定着まで、生活リズム・金銭管理・通院同行など泥臭く支えます。
地域福祉・就労機関へバトン
本人のペースで社会とつながれるよう、最適な機関へ丁寧に引き継ぎます。

「抱え込む愛」から「手放す愛」へ——これは、お子様への最大の贈り物です。
長年、お子様のそばで支え続けてきた親御様の愛情は、本物です。しかし、親御様とお子様が一緒に沈んでしまっては、誰も救われません。プロに任せることは「見捨てること」ではなく、自分では届けられなかった支援を、代わりに届けてもらうことです。
親御様が健康で、気力があり、動ける「今」だからこそできることがあります。お子様に一生モノの安心の基盤をプレゼントできるのは、今この瞬間だけかもしれません。「75歳の壁」が来る前に、最初の一歩を踏み出してください。私たちが、最後まで伴走します。
精神保健福祉士・元当事者として、あなたのご家族の「今」に、誠実に向き合います。
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